
人は、
「目的地」だけでは、
土地を好きになりません。
途中で立ち寄った店。
偶然見つけた景色。
誰かとの会話。
その土地で過ごした時間の空気。
そういう体験の積み重ねの中で、
土地の記憶は残っていきます。
私たちは、
香りやジンを入口に、
人と土地が巡る文化を育てようとしています。
クラフトジンを作ること。
イベントを開催すること。
地域を歩くこと。
それ自体が目的ではありません。
香りをきっかけに、
人が土地を知り、
歩き、
立ち寄り、
また戻ってきたくなる。
そんな空気そのものを、
少しずつ育てていきたいと思っています。
これまで私たちは、
クラフトジンを軸に
関西各地のバーや飲食店を巡る
「関西ジンラリー」
宇陀で開催してきた
スパイス料理とジンのペアリング企画
「スパイスとジン、宇陀す。」
クラフトジンの現場を記録する
「ShoGin.jp」
など、
香り・食・回遊をテーマにした活動を続けてきました。
そこに共通しているのは、
「人が動くことで、文化は育つ」
という感覚です。
人は、
情報だけでは動きません。
実際に歩き、
立ち寄り、
会話し、
空気を感じた時に、
その土地の記憶が残っていきます。
だから自分たちは、
「巡ること」
そのものを大切にしています。

現在、
奈良県宇陀市・室生を拠点に、
「室生アートカフェラリー × 宇陀ジンギャラリー」
という取り組みも進めています。
室生寺。
龍鎮神社。
室生山上公園芸術の森。
龍王ヶ淵。
室生エリアに点在する、
カフェ。
自然。
寺社。
アート。
香り。
それらを自由に巡りながら、
室生という土地そのものを体験する企画です。
もともと、
写真ギャラリーカフェとして
地域に親しまれていた
「室生アートハウス」。
宇陀に通うようになった頃から、
ずっと気になっていた建物でした。
その後、
宇陀でつながった縁を辿る中で、
オーナーのご家族と出会い、
この場所を継承したいと思うようになりました。
「親父と話しているみたいや」
そう言っていただいたことも、
強く印象に残っています。
だからこそ、
2階のギャラリースペースも含め、
この場所の空気や記憶も、
できる限り引き継ぎたいと思っています。
自分は、
宇陀出身ではありません。
普段は大阪に住みながら、
宇陀へ通っています。
だからこそ、
外から通う中で見えてきた、
室生や宇陀の魅力がありました。
関西ジンラリーで培ってきた
「巡る」という考え方を活用すれば、
宇陀の外からも、
人を呼べるのではないかと思いました。
それが、
自分なりの自己紹介であり、
地域への関わり方でもあります。
一般的には、
蒸留所を作り、
商品を販売し、
そこから文化や観光が生まれていきます。
でも自分たちは、
その逆をやろうとしています。
まず、
土地を巡る文化を育てる。
香りを入口に、
人が土地と出会い、
また戻ってきたくなる記憶を作る。
その先に、
地域に開かれた蒸留所として、
「宇陀蒸留所」
を作りたいと思っています。
ただ酒を作る場所ではなく、
香り。
植物。
食。
アート。
回遊。
それらが自然につながる場所として。
まだ、
完成していません。
むしろ今は、
“できていく途中”
です。
小さな規模から、
自分たちなりの形で、
室生という土地に関わりながら、
少しずつ文化を育てていきたいと思っています。
関連ページ
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- 室生アートカフェラリー × 宇陀ジンギャラリー:「香りで巡る、室生。」|室生アートカフェラリー × 宇陀ジンギャラリー – andground
- 宇陀で始まる蒸留所:宇陀で始まる蒸留所 – andground
- Timeline:Time Line – andground
- Shogin.JP:Instagram