Motoki蒸研 × ジン居酒屋 &GIN|設計されたジン”を料理と体験で読み解く夜【関西ジンラリー公式 蒸留所コラボ企画 第6回】

May 14, 2026


2026年3月28日、大阪・南森町にあるジン居酒屋 &GIN にて、Motoki蒸研とのコラボイベントを開催いたしました。

本企画は、関西ジンラリー公式 蒸留所コラボ企画シリーズ第6回として実施されたイベントです。

会場となった&GINでは、Motoki蒸研「ヤマレスト オーディナリー ジン」を1ヶ月にわたりマンスリージンとして採用。

今回は、その一本を「作り手本人とともに掘り下げる」ことをテーマに、20名限定で開催しました。

関西ジンラリーは、大阪・京都・神戸・和歌山を中心に、バーや飲食店、蒸留所を横断しながら、クラフトジンの体験を街の中へ広げていく回遊型プロジェクトです。

単なる飲み歩きではなく、各店舗で異なるジン体験が生まれ、それが街の中で蓄積されていくことを目指しています。

その中で、蒸留所コラボ企画は、作り手・飲食店・飲み手が直接交差する重要な場として位置づけています。

今回登場したMotoki蒸研は、京都・上京区を拠点に活動するマイクロディスティラリーです。

創業者である元木ヨイチ氏は、蒸留設計やレシピ開発をバックグラウンドに持ち、「香りをどう構築するか」を軸にジンを設計しています。

素材をどう組み立てるか。
抽出をどう制御するか。
どの香りを立たせ、どこで余韻へ接続するか。

その積み重ねが、そのまま一本の味へ現れていました。

代表銘柄「ヤマレスト オーディナリー ジン」は、京ひのき、桜葉、八女緑茶、柑橘など、和素材を軸に構成されています。

和のニュアンスを持ちながらも、ジュニパーの骨格は崩さない。

軽さだけではなく、強さだけでもない。

「設計されたバランス」が、非常に明確な一本でした。

イベント当日は、Motoki蒸研によるトークセッションからスタート。

ヤマレストの設計背景や、ボタニカル構成の意図、蒸留時における温度・重量・時間管理について、実際の試作経験を交えながら共有いただきました。

その後、ストレート・ソーダ・比較試飲によるテイスティングセッションを実施。

香りの輪郭を掴んだ上で、&GINの料理とのペアリングへと進みました。

うなぎで整い、
しょうが焼きで引き上がり、
鴨そばで馴染む。

同じジンでありながら、料理によって役割が変化していきます。

その変化を、参加者それぞれが自然に体感していました。

今回のイベントで起きていたのは、単なる「ジンと料理の組み合わせ」ではありません。

Motoki蒸研が設計した香りを、&GINの料理が別の形で展開していく。

いわば、「翻訳」のような関係です。

理論として理解するのではなく、飲み、食べることで、その構造が身体へ落ちてくる。

それが今回の時間でした。

また印象的だったのは、参加者の空気感です。

最初は「学ぶ」空気感だったものが、途中から「おもしろい」へと変わっていく。

気づけば皆、無邪気な子供のような表情になっていました。

関西ジンラリーは、このような体験を単発で終わらせるのではなく、街の中へ広げていきます。

蒸留所、バー、飲食店、参加者。

それぞれの視点が交差し、体験として蓄積され、また次の回遊へとつながっていく。

今回のMotoki蒸研 × &GINでの夜は、その構造がひとつの形として現れた時間でした。

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。