関西ジンラリー 蒸留所コラボ企画 第2回
GEEKSTILL × りくとそら
ペアリングコース設計記録
本コースは、りくとそら・陸氏による設計です。
当日の構成と使用食材、そこから読み取れる設計思想を公式記録として残します。
*本投稿の写真は、 @reef_mi_life さんの写真をお借りしています。
本企画は、ジンを「飲み比べる対象」としてではなく、
料理の流れを設計する要素として組み込んだ三段構成でした。
GEEKSTILLの個性と料理人の思想が、正面から交差したコースです。

第一皿
ぶどうの花 × 春野菜テリーヌ
使用ジン:AMRTA GIN [1-3] ぶどうの花(ソーダ割)
春野菜テリーヌ
・芽キャベツ
・いんげん
・そら豆
・スナップエンドウ
・菜の花
・オクラ
・アスパラ
・オレンジ白菜
付け合わせ
・ぶどうの花蕾ピクルス
(AMRTA GIN [1-3]で使用されているブドウの花の未開花部分を漬け込んだもの)
ソース
・新玉ねぎと卵黄のソース
青味・苦味・植物感の強い野菜を中心に構成。
ぶどうの花のフローラルさと植物的ニュアンスを重ねる設計。
卵黄のコク、ピクルス液の酸味が加わることで、
香りだけでなく“脂と酸”を伴う食事強度を持たせています。
軽い導入ではなく、
最初から食中酒として成立させる一皿でした。

第二皿
甘夏 × 柑橘と発酵のレイヤー
使用ジン:AMRTA GIN [1-5-8-64-82-84] 甘夏(濃いめ)
甘夏カルパッチョ
・鰆の昆布〆
・甘夏ドレッシング
・いくら
なめろう
・ホタルイカ
・しょうが
・みょうが
・しそ
・たくあん
・焼味噌
・のり(わさび風味)
・ごま
・甘夏ピール
・炙りホタルイカ
ラペ
・人参
・甘夏
・コリアンダー
魚介の旨味(昆布〆・ホタルイカ)、
発酵(味噌・たくあん)、
柑橘(果肉・ピール・ドレッシング)を多層的に配置。
甘夏ジンは濃いめで提供され、
途中から自家製トニックシロップを追加し、味の変化を体験できる構成。
爽やかさで完結させず、
旨味を受け止めながら口内を整える役割を担っていました。
中盤で“横に広げる”皿です。


第三皿
シナモン × 豚角煮(スパイス仕立て)
使用ジン:AMRTA GIN [1-9-16-95-117] シナモン(濃いめ)+ドライライム
豚の角煮
・八角
・クローブ
・梅干し
・しょうが
・白ねぎ
・半熟タマゴ
脂・発酵・辛味を伴う構成。
スパイスを持つジンを濃いめで合わせ、
自家製ジンジャーシロップをお好みで追加。
すっきりさとスパイシーさを調整しながら、
肉料理の重さを受け止め、余韻を収束させる設計。
終盤に温度感と厚みを持たせた締めの一皿でした。
コース全体の流れ
・植物的で立ち上げる導入
・柑橘と発酵で横に広げる中盤
・脂とスパイスで収束させる終盤
三段構成は、
軽 → 爽 → 重 ではなく、
香り → 旨味 → 余韻
という流れで設計されていました。
ジンは主役でも脇役でもなく、
料理の流れを進行させる“構成要素”。
飲み比べではなく、
料理とともに進行するジン体験。
本コースは、りくとそら・陸氏の料理思想と
GEEKSTILLの個性が交差した記録として残します。
