&groundは、「&(アンド)」と「ground(大地)」を組み合わせた名前です。
人と土地、人と人をつなぎ、仲間と共にカルチャーを育てていく。ここに立ち、共に歩みながら成長していく。そんな想いを込めています。
ジンは、私にとってただの酒ではありません。人生をやり直すきっかけでした。
最初の出会いは、学生時代に働いていた東京・渋谷のバー。カウンター越しにジントニックを作りながら、「渋谷でバーに立つ」という時間そのものを楽しんでいた。当時は味わいの奥深さまでは分からなかったけれど、それがジンとの最初の接点でした。
社会人になってからは、大阪・東心斎橋のバーに通い、仕事終わりの一杯はいつもジントニック。ジンは次第に自分の生活に欠かせない存在になっていきました。
そして2015年、上海駐在中に友人から勧められて飲んだモンキー47。その個性と奥行きに衝撃を受け、「ジンはただのカクテルベースじゃない」と強く意識するようになりました。
2016年以降、日本各地でクラフトジンの蒸留所が次々と生まれ、土地や人の物語を背負ったブランドが広がっていきました。その流れを見ながら、自分自身も「ジンで挑戦する」という思いを強めていきました。
ただ、&groundが目指すのはジンの製造や販売だけではありません。
ジンとスパイス料理のペアリングイベント、40店舗規模で開催した大阪ジンラリー、クラフトスピリッツを発信するメディア「ShoGin.jp」。こうした活動を通じて、作り手や飲み手、地域をつなぎ、ジンを「楽しむ文化」として広げていくことを大切にしています。
私はサラリーマンとして、そしてビジネスマンとして、海外でゼロから事業を立ち上げてきた経験があります。お酒造りに縁のなかった自分だからこそ、製造にとどまらず「文化を戦略的に育てる」という視点で臨んでいます。これこそが&groundの差別化であり、強みです。
そして今、このホームページは単なる情報発信の場ではなく、宇陀蒸留所(商標登録出願中)の設立に向けた挑戦の過程をリアルタイムで伝えていくプラットフォームでもあります。
宇陀の森に、小川のせせらぎを傍らにした小さな蒸留所を構え、この土地ならではの澄んだ水と静けさから「余韻のあるジン」を生み出す。ここはジンを造る場所であると同時に、「訪れたくなる蒸留所」として、土地の空気と人とのつながりを体感できる場にしていきたい。
ジンは、人をつなぎ、物語を紡ぐ火種です。
&groundはその火を大切に育てながら、宇陀から世界へと香りと余韻を届けていきます。
私は、ジンで人生をやり直すのです。